2004年2月、とあるご夫婦から「文鳥を引き取ってくれないか」というお願いがありました。
このご夫婦からは以前、セキセイインコを引き取った事があります。

その時は奥さんが急に入院してしまう事になり、まだ挿し餌が終わるか終わらないかのヒナだったので、バタバタしていてとても世話が出来ないという事で、それは仕方ない事なので、他の人から私の方へと手渡されて預かりました。

今回も奥さんは多少体調を崩されてはいたようですが、入院までは至らず、話の感じだと前回とはまた違う理由のようでした。

引き取って欲しいという文鳥はすでに成鳥で、餌も一人で食べられるし、ご夫婦共々、日中は自宅にいらっしゃるし、そんなに難しい鳥でもないので、それほど世話が負担になるとも思えず、出来る事なら飼い続けてもらいたいという気持ちと、何かアドバイス出来ればという思いで、そのお宅に初めて訪問しました。

そのお宅はキッチンと6畳くらいのお部屋の1Kの間取りでしたが、肝心の文鳥がどこにもいませんでした。
すると奥さんが、お風呂場からダンボール箱で囲まれた鳥小屋を持って来ました。
季節は真冬で、日の当たらないお風呂場に、しかもダンボールで囲まれた鳥籠・・・・。
どれくらい日に当たってなかったのでしょうか、
爪は細く伸びて、他の成鳥に比べて体は一回り小さく細く、つやのない羽・・・・。
すると旦那さんがしれっと
「ヒナの時はかわいかったんだけど、飛ぶようになったら羽とかフンが散ってイヤなんだよね」と。

餌は普通のムキ餌しか与えてなかったようです・・・・と思ったら、小さい餌入れに何やら白い粒が。
「これは何ですか?」と聞いたら
「飼ってたハムスターがすぐ死んじゃって、トイレの砂なんだけど、栄養にいいと思って」と、またまたしれっと。
・・・・という事は、ボレー粉と間違えてあげてたんじゃなくて、
ハムスターのトイレの砂って知っててあげてたんですよね?

よくよくお話を伺うと、奥さんは年に何度も入退院を繰り返しているようです。
その奥さんは動物が好きか嫌いかって大雑把に分ければ「好き」なんだと思います。
私も大雑把に分ければ動物は好きですが、細かく分ければ「哺乳類・鳥類は好きだけど、昆虫・爬虫類は苦手」「犬はすごく好きなんだけど、自分ちの犬以外は怖くて触れない」だし。
しかし、その旦那さんは「動物はかわいいよね〜」とは言ってるのですが、果たして本当にそうなのかは疑問です。
もしまた奥さんが入院してしまっても、この旦那さんが代わりに世話をしてくれるとは考えにくいと思いました。
そして、その生き物が世話をしてもらえず死んでしまったら、奥さんはまたきっと別の生き物を飼う事でしょう。
そしてまた入院してしまったら・・・・きっと何度も同じ事が繰り返されるのだと思いました。


とにかく今目の前にいるこの文鳥・・・・きっとこのままお風呂場で飼われ続けて、そのうち死んでしまうのでしょう・・・・。
「羽とフンが飛び散る」って、生き物なんだからそれだけは仕方ない事です。
・・・・私は正直、そのお宅の方がゴミだらけで片付いてないし、床もザラザラで汚いって思ったんですが・・・・(-_-;)
私は
譲渡というより保護という気持ちでその文鳥を引き取りました。
そして、ペットを飼いたいって気持ちは分かりますが、まずはお体をきちんと治して下さいと。
最期まで飼い続けられる環境と体調になったら、またいつでも飼えますからと。
以来、そのお宅では何も飼ってないそうです。

私も一人暮らしだった時はよく考えてしまいました。
もし、自分が入院してしまったら鳥の世話は誰がするんだって。
仕事中に倒れてしまって病院に運ばれた事もあるのですが、「鳥に餌をあげなきゃだから」って、点滴だけ受けて強引に帰って来てしまった事があります。
今は万が一の事があっても、代わりに世話をしてくれる人がいるので、安心して飼えるし、安心して入院出来ます(^_^.)


人間ですから、いつ何時に何が起きるかは分かりません。
でも、何かが起きた時に代わりに誰が世話をしてくれるかという事も常に考えておかなければならない事だし、最初からこの奥さんのようにいつ入院するか分からないと分かっているのなら尚更だと思います。

また、もし心のどこかに
「飼えなくなったらまた引き取ってもらえばいい」という考えがあるのだとしたら、飼う資格がどうこうとは言いたくはないですが、もう少し「責任を持って飼うとはどういう事か」を考えて欲しい・・・・。
例えペットショップで2000円位で購入したヒナだって命なんだし、生き物が飼い主を選ぶ事は出来ないのですから・・・・。
雄雌2羽引き取りましたが、雌の方は3ヵ月後くらいに急死してしまいました。
自分で戸を開けて入って来られるインコがいて、気付くと不思議な光景に・・・・。
でもお互いあまり気にしてなかったらしく、インコも餌だけ食べるとまた勝手に出て行ってました。
さすがに未だに手乗りではないですが、顔には近づいてくるようにはなりました。
最初の頃は餌を取り替えるのにも大騒ぎだったので、少しは慣れたのかな?

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ぶん
桜文鳥♂
2003年11月頃生まれ
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ぶんの小屋
ワケあって引き取った、訳アリ文鳥ぶんです。
そのワケとは・・・・

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