朝、出勤して一番最初にやる仕事が魚の「死亡とり」でした。
鳥や小動物のケージはお客さんの目に付かない所に隠せても、魚の水槽は固定されているので動かせないからです。
上の方に浮いてる死骸や水草に隠れている死骸をネットですくって捨てるのです。
水槽の状態が悪い時や、病気の魚が一緒にいる水槽などは、あっという間に病気が充満して、特にグッピーやプラティやネオンテトラなどの小さい魚は多い日など一日に30匹位は死んでます。
すくった死骸はどうするのかと言うと、普通のゴミと一緒に捨てます。
ビニールや紙くずが入ったゴミ袋に、普通の生ゴミと同じように捨てます。
お店の犬猫が死んでしまうというのは、一年に1度あるかないかの稀な事でしたが、鳥や小動物が死んでしまうのは日常的な事でした。
ハムスターやモルモットなどの小動物は、ケージ内でケンカして、ケガが原因で死んでしまう事が多かったです。
鳥で多かったのはヒナでした。
鳥や小動物は・・・・・魚と同じです。
ウサギとかの糞が交ざった牧草や、退治した害虫、交換した古い餌・・・・そんな諸々のゴミと一緒に捨てるのです。
さすがにそのまま捨てるのは可哀想なので、小さな箱に入れてあげたり、新聞紙でくるんであげたりしましたが、それでも最終的にはゴミ袋です。
そして、集めたゴミをホームセンターの裏口のゴミ集積所に捨てに行きます。
そこには、ペットショップ以外からも発生した数々のゴミが山積みになっています。
「この中にハムちゃんがいるんだ・・・・」「この袋にはインコちゃんがいるんだ・・・・」
でもね・・・・・そこに捨てなきゃならないんです。
私もそうですけど、きっとペットを飼ってらっしゃる方はみんな、ペットが死んでしまったら、火葬してあげたり、手厚く土に埋めてあげたり・・・・・お花やお線香を添えたりする方もいらっしゃるでしょう。
同じ命なのにね・・・・。
もし自分ちのペットが死んでしまったら、私は絶対にこんな処分の仕方は出来ません。
自分ちの庭や、庭がなかったら家から見える植え込みとかに埋葬して、そこを通る度に名前を呼んでいました。
でも、ペットショップで死んでしまった動物を、勝手にそこら辺に埋めたりは出来ないのです。
廃棄物として処分しなければならないのです。
こんなに冷たく固くなってしまった動物たちも、そうなる前には生きて命があって、手から餌を食べたりしてたのですから、ゴミとして割り切る事は簡単には出来ません。
ゴミ袋を集積場に投げ込む度に、慣れなくてはいけないと思う自分と、慣れてはいけないと思う自分が、いつもいつも葛藤していました。

もな工房別棟 秘密の地下室
